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タイ旅行記P6

トレッキング、雨


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10月12日

 朝、GHまで迎えに来てもらう。
結局トレッキングツアーに参加するのは俺一人でガイドのホーミーと4泊5日の二人旅である。

 前日にホーミーの写真を旅行会社で見せられたときは正直、
「こんなじいちゃんで大丈夫か?」
と思ったが、本人はやる気満々だという話を聞いて
「もしかしたらスーパーじいちゃんかも!?」
と思い直し当日を迎えた。

 車がGHを出発して間もなく、雨がふりだした。しかも激しく。
雨の中のトレッキングは気分が萎える、何も初日から…

 トレッキングのスタートになる村に到着、相変わらず雨が降り続いている。
ホーミーは売店で買出しをしていて、しばらく目の前の寺を見学して来い、と言う。

 大人しく見学する。雨は小降りになってきた。
買出しを終えたホーミーに寺の説明をしてもらう。
説明を終えるころ嘘のように雨が上がり、晴れ間まで見えている。

 まだ雨季が完全に明けておらず、道がぬかるんでいるところもあるが、足取りも軽く歩き出す。

 道端にレモングラスやフルーツの木などがなっており、タイの自然の豊かさに感動する。

 今日はホーミーだけでなく現地の村の人が一緒に歩いてくれるらしい。
鉈を腰にさし、ゴム長靴でホーミーのザックを代わりに背負っており、見た目だけでもとても頼もしい。

 さほど激登りもなく、曇りがちで暑くもないためトレッキングには丁度いいかも知れない。
しかも適度に湿度があるのであまりのども渇かない。

 程なくランチブレークとなった。
ホーミーはおもむろにビニール袋を2つ取り出し俺に渡す。
1つはチキンのフライ、一つはライスが入っており、これに唐辛子系のスパイシーメ[スをつけて食べる。

 このスパイシーメ[スがバカうまで、これだけで俺はご飯が食べられる。
町でも買えるらしいのでメ[スの名前を教えてもらい、トレッキング後はよく市場に買いにいった。

 途中の道端になっていたフルーツをもぎ取り、ワイルドに鉈で切ってくれた。
たしかプーメローと言っていた気がするのだけど。
はっさくとか夏みかんっぽいが、すっぱくなくて美味しい。

 タイの山はジャングルなのであちらこちらにフルーツがなっている。
田んぼの中にバナナの木があったり、牛が放牧されているところパパイヤがなっていたり。

 今回は山頂(ピーク)を目指す登山と違うので、登り続けるような山道ではなく、丘を越えて川を越えて歩いていく。

 途中こんな竹で出来た橋を渡ったり、村の人の畑の中を歩いたりしながら。

 山の斜面も山頂までずっと作物が植えてあり、全部畑らしい。
しかも陸稲が多く、バナナの木も多い。

 ランチを取ってから2時間くらい歩いただろうか、アカ族の村に着いた。

 村に入ると水牛の群れが出迎えてくれた。

 農耕用らしいが、最近では日本製のトラクターを使う村も増えてきたらしい。
『ジャパニーズ・バッファロー』と呼んでいた。

 俺も今年、会社を辞めて農業を志す。
目指すところは機械を使わない生活だから、牛で田畑を耕すというのは目指すところの一つだ。
 
 村の中にはほかにも鶏や豚、犬や猫が放し飼いになっている。
にもかかわらず匂いなんかは全然しないし、もちろん気にならない。


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