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タイ旅行記P10

滝つぼプール


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 ヤウ族の村は山の上にあったため、この日はまず山を下る。
昨日までもう一人着いていてくれたが、この日からはホーミーと二人旅。

 今日のルートには小川がたくさんあり、雨季が明けたばかりというタイミングで水量が若干増していた。
ホーミーは靴を脱いで渡れ、というが基本的に日本では靴は抜かずに渡渉する。
もし靴を脱いで川底で足をすべらせれば、重いバックパックを背負っているので捻挫しやすいからだ。

 ホーミーは身長が低いので渡れない小川も多いが、俺はトレイルランニングシューズという軽装もあいまって川の石をツタって飛び移りながら渡ったりしていた。

 山を下りきり、小さい山を一つ越えると茶畑が見えてきた。(写真左上)

 中国人が経営しており台湾のお茶を栽培しているらしい。
多くの人たちが働いており、我々を物珍しそうに眺めていた。
ホーミーの話によると、男性1日100バーツ・女性1日80バーツ・アルバイト一日60バーツで雇われているらしい。

 茶畑の近くの売店兼食堂でランチを取る。
ホーミーはランチを採らないので理由を聞くと、朝たくさん食べたし、ナッツなどを食べながら歩くから大丈夫だと言う。
俺はのんびりとビールを飲みながら、ランチを食べた。
暑い日の明るい間に飲むビールは最高だ。

 ランチ後、また別の山を登る。その山にはホーミーが是非俺に見せたいと言っていた滝があるらしい。
ホーミーは滝つぼで泳いだら気持ちいいよ、と言っていたが俺は断じて泳がない。

 たいした時間もかからず滝に到着。
滝の直下でこのトレッキングで初めて他の観光客とすれ違った。

 滝は確かに大きいが、土壌の特徴上仕方ないのだろうけど水が濁っている。
ホーミーは嬉しそうに服を脱いで滝つぼに入って行く。
俺はその側でそんなホーミーを眺め、ボーっと空を見たりしていた。

 滝の水飛沫が体に触れて気持ちよい。
確かに滝つぼに入ったら気持ち良いだろうとは思う、しかしその後また汗とドロにまみれた服を着たり、濡れた体で山を歩くことを考えるとどうしても出来ないのだ。

 この日はランチ休憩も長かったし、滝にも長くいた。
俺としてはいまいち物足りない、もっと歩きたいのだ。

 滝を出て、山道を登っていく。ホーミーが立ち止まる回数が増える。
まあ、61歳という年齢と身長(おそらく150cmない)を考えると仕方ないとは思うが登りになると脚が止まってしまう。

 座れそうな竹で出来たベンチがあったところでホーミーが「ブレイク」と言った。
それまでもチョクチョク立ち止まっていたし、俺はまったく疲れていなかったので「必要ない」と言って、バックパックも下ろさず座りもしなかった。

 このあたりから俺のストレスが徐々に溜まってくる。

 しばらく歩くと今日の目的地ラフ族の村が眼下に見えた。

 ホーミーは山の中で人に出会うと必ず立ち止まって話をする。
畑で作業している人や農作物を運んでいる人、バイクに乗っている人も。
もちろん村に入っても、みんなに話しかけるため遅々として進まない。
現地の民族の言葉で話しているので俺にはサッパリ内容が分からない。
 話し終わった後に、概要は説明してくれるのだけれど。

 そして村に入ってようやく辿りついた本日お邪魔する家である。
車があるだけですごいと思ってしまう。
村には電気は通っておらず、各家の前に小さな太陽発電のシステムが付けられているだけだ。

 もちろん冷たいビールはないので売店でぬるいビールを買って飲む。
ぬるいビールもなかなかいけるというのが今回の旅で分かった。


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