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タイ旅行記P11

川を渡る


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 家に上がって寛いでると家のお母さんがフルーツを切って持ってきてくれた。
メロンとマンゴーをミックスしたみたいな味で美味しく、あっという間に一皿一人で食べてしまった。

 キッチンを覗かせてもらった。
木造の二階だけど、木の上に石を置いてその上に薪を置き直接火をつける。
そこに鍋やフライパンを使って調理を行う。

 これで炒め物や揚げ物、スープも作るしご飯だって上手に作れる。
そして使う薪はほんの少しであり、それもそのあたりの森の枯木だったりする。

 エコロジーな生活とはこういう生活だろう。
 俺はものすごくこういう生活にあこがれる。
 マスコミに汚された『ロハス』なんて言葉は糞食らえだ。

 この日はホーミーとお母さんが作ってくれた夕食を食べながら、お父さんとホーミーとゆっくり話しをして眠りについた。

10月15日

 トレッキング3日目の朝、朝靄に包まれた村。

 朝、バイクで物売りがやってくる。
村の人たちはその日の朝ごはんや必要なものを買いに広場に集まってくる。

 俺も覗きに行くとホーミーが既にいて、朝食の買出しをしていた。
 中国系の人たちは朝に暖かい豆乳(砂糖入り)を飲む人が多いらしく、ホーミーもこれを買っていた。

 いつもどおり朝食を採り、のんびり支度をして9時過ぎに出発をする。

 村を出てすぐに水牛を連れた村の人に出会う。
水牛に接近するのは初めてなのだが、目の可愛さと角の猛々しさが対照的だった。

 山を下りていくと30分くらいできれいに整備された広場に出た。
ナショナルパークらしくてみんな制服を着て働いていた。
トレッキングをしない観光客もチェンラーイからボートで遊びに来るらしい。

 この日も多くの観光客を乗せたボートがすぐ側のメーコック川を走っていた。

 このナショナルパークの中には温泉もあって、すぐ横の川を眺めながら河原に作られた温泉に入ることもできる。

 今日の行程がここで終わりなら、とても入りたい。
人の手が入っているとは言え、河原に広がる森の中にある温泉。
どう考えても気持ちいいだろう。

 ナショナルパークを出てメーコック川沿いに歩く。車道歩きで若干面白くないが、薬草やナショナルパークに植える木の苗を育てているところ、道の横の竹を切っている人がいたりする。

 途中、日本人が出資して建てられたという孤児院の中を通る。
ホーミーに見学していくか、と尋ねられるが断る。
どうも先進国(と呼ばれている)人たちが金を出していると聞くと嫌悪感がする。
うまく説明ができないのだけど。

 河原で休んでいるとボートが一台目の前を通りかかった。
するとホーミーが大声で呼びかけて乗せてもらえるように交渉を始めた。

 交渉が成立して、向こう岸の村まで乗せてもらうことになった。
ロングテイルボートと呼ばれる長細いボートに乗っていたのは、リタイアした日本人とタイ人のガイド二人だけだった。

 乗っていた日本人のおじさんは退職後にボランティアでタイに来ていて、今日は休みの日で観光をしているらしい。
偶然止めたボートに乗っていたのが日本人という、ここでもまた『縁』を感じる。

 話しているとあっという間に象がたくさん待つ対岸の村へ着いた。
この村はカレン族の村で象の上に乗って散歩やトレッキングが出来るらしい。

 しかし、太い鎖に繋がれた象を見ているのは心苦しい。
ある文章によると、これも象と象使いが生き残るための手段、ということだ。


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