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トロント通信113号

Toronto News Letter


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Vol.113 2nd Mar.2004 映画 The Passion of the Christ

ということで、今回は日曜日に見た映画について話そうと思うんだけど、その前に、ゴールデン・ラズベリー賞の結果をお伝えしましょう。

まあ思ったとおり、ベン・アフレックとジェニファー・ロペスの「ジリ」が圧倒的な力を見せつけたようですねー。

主演のこの二人は最悪男優、女優も受賞し、プラス、ワースト・スクリーン・カップル(最悪カップル=映画の中でよ)もとってます。

最悪助演男優はシルベスター・スタローン、最悪助演女優はデミ・ムーアといった顔ぶれです。

おめでとうございます??

ラジィ賞のオフィシャルサイトはこちら 英語版

そしてここまでこきおろされたジリってどんな映画?オフィシャルサイトをここから覗いてみましょう 英語版



新聞からデジカメで撮った写真なのでカラーでないのだけど・・・。ジリのカップル。 photo

では、本題の映画について。

見てきたのは「The Passion Of The Christ」(パッション・オブ・ザ・クライスト)です。

キリストの情熱ってわけですね。
俳優のMel Gibson監督作。2月25日金曜日に公開。

これがとにかく物議をかもす映画として話題になっているのですよ。

2月25日はキリスト教カレンダーのAsh Wednesday(灰の日)で、受難節の始まりの日だとか。つまりキリストが磔になったことを偲ぶことらしい。むかーしむかしこの日にキリスト教徒が教会で額に灰でじゅうじか(クロス)の印をつけた儀式から「灰の日」とよばれるようになったそうで。

ハナダはクリスチャンじゃないので、詳しい事は分からないのだけど・・・。

ま、公開日が映画の内容とリンクしてるわけです。

映画はジーザス(キリストね。こっちではクライストって発音だけど)が亡くなるまで(磔にされて)までの12時間を描いたもの。

で、なんでこんなに話題になってるのか、というと、映画からキリストの死はユダヤ人の責任である、というようにとれるから、らしい。

実際にユダヤ教指導者たちからの反対や苦情が出ていました。

そういうことでなかなか配給会社も決まらなかったらしい。(結局新興の配給会社がついた)

で、すごいのは、これ、英語ではなく、アラム語とラテン語という昔の言語なのよ。ちゃんと字幕はついてるけれど、はじめはメル、字幕をつける気もなかったらしい。

で、英語でないので、アラムかラテンかはわからぬが、ジーザスもヤシュアというように聞こえますね。

メルは敬謙なクリスチャンで、12年もかけて準備をし、約250万ドルの私財をかけて完成させたっていうんだから、すごいよね。
パッション・オブ・メルの映画でもあるわけです。


photo 今日の画像は全部モノクロ・・・ごめんね。これが映画のポスターです。

見る前にジョナサン(デイブ双子の弟)から話を聞いたり、映画を見た人のコメントとかを読んだけど、まあ痛い映画だね。

キリストは作中ずーっと虐げられてるわけで、血みどろになってるの。
鞭うちのシーンや磔にされるとき手や足の甲に鉄の太い釘をうちこむところとかはほんと目を背けたくなるくらい。

実際デイブはそういうシーンで目を閉じてしまったっていうし。(だらしないなあ。ハナダは全部しっかり見ておりました)

まあこれをみてキリストがうちらのためにどれだけ苦しんだかを感じなさい、っていうんだろうけどもね。

聖書も読んだ事がないし、いまいちクリスチャンでない私にはちゃんとした背景がつかめてないせいか、この映画を理解できたかどうかはかなり怪しいところだけども。
デイブにも見終わった後「俺はクリスチャンだけど、そういう事については聞かれても答えられない」とか質問する前から言われたし。

まあうちらが仏教徒といってもその歴史やちゃんとした教えをよく知らなかったり、説明できない、っていうのと同じよね。

なので、うちらはキリスト教とかいうのは別にして、やっぱり映画として見るしかないのね。
印象に残ったのは母、マリア。
今にも死にそうな息子を密かに追いかけて見守ってるんだけど、これがまた痛い。

かわいそう、とかそういうのとはちょっと違うんだよね。
とにかく痛い。

「キリストの愛」とかはわからなくても、たとえば作中にでてくるキリストに鞭を打つ人たち(これはちゃんとした役人とかなのかな?)が明らかに楽しんでるんだよね、キリストを傷つけるのを。

もちろん、やなやつだ!とは思うけど、それでユダヤ教はこれだから・・・とかって思うのかしら?

コメントを読んでも、反ユダヤ的発言は見当たらなかったけどね。

ただやっぱりこういうのは今も昔も変わらないよね。
人を虐げたり、意地悪するのを楽しんでる人はいまでもたっくさんいるわけでさ。

そういう人の汚さ、いやらしい顔してるじゃん?そういうの見て、こうなっちゃいけないぞ!って思うことはできるね。


ショッキング?いや、いや、映画はもうこんなのばっかりです。 photo

でもこれは日本人が見てどう思うかなあ?
話題作なのはよーくわかるんだけども、やっぱりキリスト教の基本を知ってたほうがいいんだろうね。

ハナダは見ている間中「で、何が伝えたいんだ?」って思っちゃったもの。や、何を伝えたいのかは分かってるんだけども、キリスト教徒でないうちらはどう受けとめたらいいの?っていう。

「愛」なんだろうけどね。

なかなか難しい映画だね。

キリスト役はジム・カヴィーゼル(またはジェームズ)というハナダは前からちょっと気になっていた俳優なんだけど。「シン・レッド・ライン」や「ハイ・クライムス」(アシュレー・ジャッドとモーガン・フリーマン出演)なんかに出てた。

彼自身も敬謙なクリスチャン(カトリック)の家庭で育ったらしい。
撮影中、雷に打たれたようになったとか(いわゆる神を感じたのでしょうか?)いわれてます。

また撮影中大けがもしたらしいね。ま、でかいクロス(じゅうじかって漢字で書くと文字化けするので)を運んでたわけだし、これは納得。

もともとはなかなか男前なんだけど、この作品ではなんせずーっと血にまみれ、髭と長髪、目が腫れたりしてるので、分からないかもしれないけどもねー。


ジムの素顔はこんな感じです。Click!


コメントを読んでもみんな「メル、すばらしいぜ!」とかばっかりで、彼の演技についてはほとんどだれも触れてなかったのが残念。
まあ、英語じゃないし、どう評価していいのかも分からない、ってところかもしれないけども。

でもこんなリスクのある役を引き受けたと言うだけでもすごいんじゃないかしら。




ということで、日本での公開がいつとかはまったく分からないのだけども、今こっちで話題の映画を紹介しました。

下が映画のオフィシャルサイトです。

http://www.thepassionofthechrist.com/v2/index.html 英語版


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